
3. 「ありがとう」の言葉を大切に
横浜旭どうぶつ医療センター 阿部美咲
愛玩動物看護師という仕事には、学校の授業だけではなかなか実感できない、たくさんの喜びと責任があります。それは、体調を崩して来院した動物が、治療や看護を通して少しずつ元気を取り戻し、飼い主さんのもとへ笑顔で帰っていく姿を見送る瞬間です。またワクチン接種や健康診断で来院してくれた子が、変わらず元気な様子を見せてくれることです。そしてリハビリを重ね、歩くことが難しかった動物が再び歩けるようになった姿を見たときは、本当に嬉しく思います。飼い主さんからいただく「ありがとう」という言葉は、今でも変わらず、私にとって大きな励みであり、仕事への原動力になっています。
一方で、愛玩動物看護師は命と向き合う仕事です。責任の重さや精神的なプレッシャーを感じる場面も少なくありません。判断に迷ったり、不安を抱えたりすることもあります。それでも、そうした経験を一つひとつ乗り越えていく中で、自分自身の成長を感じられますし、大きなやりがいや達成感にもつながっています。
愛玩動物看護師は獣医師のように直接治療を行う立場ではありません。そのため、自分の力の及ばなさに悩むこともあります。ですが、動物の小さな変化に気づき、飼い主さんの不安な気持ちに寄り添い、そばで支え続けられるのは、愛玩動物看護師だからこそできる大切な役割だと思っています。
不安や困難に直面することも多くありますが、この仕事を通して得られる経験や喜びは本当にかけがえのないものです。後輩の皆さん、動物と飼い主さんに寄り添える専門職としての誇りを胸に、ぜひ愛玩動物看護師への道を元気に歩んでいってほしいと思います。

