
4. 国家試験の合格は新たなスタートライン
PetClinicアニホス 海老坂由奈
皆さんは、愛玩動物看護師国家試験に合格することがゴールだと思っていませんか? 私は動物病院に2年間働いている現在、愛玩動物看護師としてのスタートラインにいるのだと気づきました。
そう感じた理由は、学校で学んだことや、国家試験で勉強したことのほとんどが、実際の仕事につながっていると実感したからです。それ以上に、身につけた知識を土台にして、状況に合わせて応用し、自分で使っていく必要があります。例えば、入院中の動物が下痢をしていたら、獣医師はどのような検査や治療を進めていくのかを把握しなければいけませんし、汚れないための工夫を考えなければいけません。動物は1頭毎に性格も、状態も異なるため、それぞれに合った看護が求められます。また、オペ中であれば、血圧の正常値を把握し、もし数値が低ければどんな状態で、次にどんな対応をしなければいけないのかを考えなければいけません。命を預かる仕事であるという責任の重さを、日々実感しています。
このようにお話をすると不安に感じるかもしれませんが、大好きな動物たちに囲まれて仕事ができるのはとても楽しく、努力した分だけ自分の成長を感じられるため、とてもやりがいのある仕事だと思っています。元気になって退院していく動物たちの姿や、不安な気持ちで来院した飼い主の方が、少しでも安心した表情で帰られる姿を見ると、自分もうれしい気持ちになり、大変だけどもっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
国試の内容は、実際の現場でそのまま役立つことばかりです。合格するためには、授業をしっかり聞くこと、学校のテストに本気で取り組むことが一番の近道だと思います。私は家で一人で勉強することがあまり得意ではなかったので、1回毎の授業を大切に、真剣に受講していました。国家試験の範囲はとても多く、すべて完璧に覚えるのはなかなか難しいことだと思います。学校の先生方は毎年の試験を分析し、押さえるべきポイントをしっかり授業で伝えてくださるので、聞き漏らさないようにしてください。
愛玩動物看護師を目指すのなら、合格はゴールではなく、スタートです。国家資格を持っていれば活躍できる現場が増えていくと思うので、受験資格があるのなら受験して下さい。皆さんの努力と活躍を心から応援しています。

