先輩からのメッセージ⑥

6. プロフェッショナルな愛玩動物看護師を目指して

くずのは動物病院 溝口愛美


 愛玩動物看護師の仕事は奥が深く、飽きる事のないやり甲斐に溢れる楽しい毎日です。それは1日として同じ日がなく、獣医療の日々の進歩による勉強や興味は尽きないからです。そして、そのことは何よりも動物達の心身の健康に貢献出来る仕事だからです。
 しかし、私も初めからそう思えた訳ではなく、沢山の壁にぶつかってきました。その都度、沢山悩み、周囲に支えられ、自分で答えを見つけ、乗り越えた経験が、看護師や人として成長し仕事へのやり甲斐や楽しさに繋がっていると思います。私達の仕事は、飼い主さん=人と接する事が重要な職業です。飼い主さんによって動物達のQOL(Quality of Life;生活の質)が大きく左右されると言っても過言ではありません。だからこそ対動物の「看護師」としてだけでなく、「人」としても経験を積み成長しなくてはなりません。
 私も人間関係が苦手で動物と接する仕事であるこの道を選んだ1つの理由でもありますが、働くうち、自身の苦手と対峙し、克服する事が動物達の為になる一番の方法なのだと気付きました。よく「好きだけでは出来ない」と言いますが、「好きでないと出来ない」と私は思います。だからこそやりたいと思える職種である愛玩動物看護師に出会い、実現出来る環境にいるのは幸せな事です。私は現在の院長と出会い、スタッフにも恵まれ看護師を続けられている事に日々感謝しています。

 勿論、専門知識や技術も大切です。専門学校で学んだ事は、実際の現場に出るとギャップもあり戸惑うかも知れません。でも基礎知識がある事はとても重要で、新しい知識を受け入れやすく、新たな気付きや発見となり仕事へのやり甲斐に繋がっていくからです。ただ年数を重ねるだけの「ベテラン」には誰でもなれます。しかし、知識・技術の面と、心・五感の面でのスキルを兼ね備えた「プロ」を目標に、立場は違っても同じ道にいる私達は日々努力、成長を忘れてはいけません。それが飼い主さんや動物達の為になると信じています。
 良い事も悪い事も、仕事もプライベートも、全ての経験が自身を作って行く中で、理想の愛玩動物看護師像と出会い叶える為の必要な過程です。「愛玩動物看護師は1日にしてならず!」です。皆さんにも沢山の経験を積み重ね、心豊かで飼い主さんや動物達に寄り添えるプロの愛玩動物看護師になって欲しいと思います。